2015年2月23日月曜日

膝関節


こんばんは、
地元今治で、トレーナー活動と治療をしている、亀山 啓太です。

今回は、膝関節についてです。
学生の膝周りで多い障害が、オスグットやジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)などがあります。

スポーツでは、足をよく使うバスケ・サッカー・バレーなどが多いです。

 
では、恒例の簡単な解剖学からいきましょう!
膝関節を構成しているのは、太ももの骨(大腿骨)とお皿の骨(膝蓋骨)とスネの骨(脛骨)からなります。 (下記の画像を参照)

ヤフーから引用


右側の画像から、膝関節の中にある構造の役割がある程度わかって頂けると思います。

 膝関節は、3つの骨から2つの関節を作ります。

・膝蓋大腿関節――ももの骨(大腿骨)と皿の骨(膝蓋骨)からなる関節です。
             膝の曲げ伸ばしに関与する。
・大腿脛骨関節――ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)からなる関節です。
             膝関節のメインとなる関節で、靭帯により安定されています。
             膝の動きは、基本的に屈曲と伸展ですが、
             この時に、大切なのが外旋・内旋と言う動きが重要です。
          外旋は、つま先が外を向く動きです。(ガニ股の時のつま先)
         内旋は、つま先が内を向く動きです。(内股の時のつま先)
  この外旋の動きが、スクリューホームムーブメントと言われていて、 最大伸展時にスネの骨(脛骨)1015°旋します(終末強制回旋運動)これにより、膝関節の靭帯・半月板などの損傷を防いでくれます。

 しかし、変形性膝関節症の方は、上記の動きをせずに内旋します。
これは、ももの骨(大腿骨)よりもスネの骨(脛骨)が前方に行くため、結果的に内旋してしまうのです。 =かなり、はしょっていますが……

 次は、筋肉についてです。
 

 膝に関係している筋肉
・大腿四頭筋――ももの前にあります、人体で一番大きな筋肉です。
            ボールを蹴る時・もも上げをする時に必要になる筋肉です。
・ハムストリングス――もも裏にある筋肉で、3つの筋肉の総称です。
              大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋からなり、膝を曲げる筋肉です。
              大きく関与しているのが、上記の筋肉です。
他には

・下腿三頭筋――フクラハギにある筋肉で、腓腹筋とヒラメ筋からなります。
           主に、つま先立ちに関与する筋肉です。
・前脛骨筋――スネの外側にある筋肉で、カカと歩きをするときに関与します。

・足底筋――膝の外側から、フクラハギの内側を通る、細い筋肉です。
        膝関節を曲げて、つま先立ちにも関与します。

大まかな、筋肉の説明ですが、この他にもいろいろな筋肉が関与しています。


ここから本題です。 成長期における膝の障害は、筋肉の疲労によるもの(over use)が多いです。
その代表的なのが、オスグットやジャンパー膝などです。

特徴

 ・オスグット(オスグット・シュラッター病)は10代に最も多く、
   症状
     膝の曲げ伸ばしの時の痛み・階段の上り下り・荷重痛(体重がかかると痛い)
     脛骨粗面に圧痛(下記の画像を参照)

 原因は、ももの前にある大腿四頭筋の使いすぎにより、スネの骨(脛骨)にストレスが加わり、大腿四頭筋の付着部(画像を参照)である、脛骨粗面が引っ張られ、付着部が出っ張ってしまう状態です。ひどくなると、骨折になります。

 

 なぜ、出っ張ってしまうかと言うと、10代の骨は成長期で骨が伸びようとするためにちゃんとした骨ではなくて、成長しやすいように軟骨成分の割合が多いため引っ張られると出っ張ってしまうのです。

 
ヤフーより引用 


 治療法としては、ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の調整をするとことで、膝蓋靭帯の付着部の脛骨粗面(上記の脛骨側についているところです。)にかかるストレスを一時的に抑えることができますが、またすぐに痛みが出てきます。
 これは症状に対しての治療なので、根治療法ではなく対症療法です。

よく言われるのが、運動はやめてくださいとか、ストレッチをしっかりしてくださいとか言われますが、いずれも対症療法ですよね。



大事なのが、大腿四頭筋になぜ、ストレスが加わったのかと言う事に注目するとその対処法ではいけないと言うことがわかっていただけると思います。

 四頭筋にストレスが加わる原因
・骨盤の後傾――後ろ体重になると膝が曲がって背中が曲がってきます。
           そうなると大腿四頭筋が硬くなってきます。
           それにより、大腿四頭筋の柔軟性を失って、付着部にストレスがかかります。
・腸腰筋の疲労――この筋肉は、私個人的には、かなり大切にしている筋肉です。
          作用は、もも上げをする時に必要で90°以上上げる時に使います。
          この筋肉がうまく使えないと大腿四頭筋だけで動かすので
          疲労が溜まってきて柔軟性を失い引っ張ってしまいます。
         ※腸腰筋が使えないと、ふくらはぎの筋肉が張ってきます。
・股関節の柔軟性低下ーーこの関節は、肩関節同様に動く範囲が大きいです。
          動きにくさがでてしまうと膝関節で代償してしまいます。
          その結果、膝に負担がかかります。
・横隔膜の不調――意外と思うかもしれませんが、横隔膜が使えないと大腰筋(腸腰筋)が
        働きにくくなり、結果、腸腰筋が使いにくくなります。
 他にも、いろいろな原因があると思いますが、私が思う原因は主に上記だと思います。

ジャンパー膝も上記同様で良くなります。

今回も長くなり、難しいかったらすみませんm(_ _)m


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